デザイナーがタダ働きをされている
という記事ですが、
http://www.gizmodo.jp/2015/12/post_1212121366.html

少なからず音楽業界にもこの手の話はよく聞きます。
特に若い人は何がなんでも仕事が欲しい、
という思いから、対価が支払われない
仕事にも手を出したりします。
僕は常に周りの人に言っているのですが
「人を動かす=何かしらの対価が発生する」
と考えてくださいと・・・。
人の時間は無限ではなく有限なんです。
昔、劇団の仕事をしていたときは
タダ働き、もしくは打ち上げ代はタダなので
付き合って、ということが良くありました。
当時18歳とかでしたが、なぜこの劇団員達が
売れないのかもすぐにわかりました。
「好きだからやっている」
とてもいいことだと思います。アマチュアなら。
でもプロでやっていきたいのであれば、
自分の価値を高め、対価を得る必要があります。
この劇団員達は、自分達の価値も、どうやって
対価を得るかもわかっていなかったのです。
日本人の感覚からして、お金の話をする=悪
みたいな雰囲気がありますが、
これは大きな間違いだと思っています。
僕がミュージシャン達にお仕事をお願いする場合、
どういう内容の仕事で、時期はいつで、
対価はこうなっています、ということを
最初に提示します。
その上で、仕事をしてくれるかどうか
判断してもらえればいいし、対価に対して
不満がある場合、遠慮なく連絡をくださいと。
もちろん、希望に添えるかどうかは
全体の予算もあることなのでその都度違いますが。
とにかく、気持ち良く、最高のパフォーマンスを
してもらうために必要な事だと思います。
絶対になーなーで仕事をしない。
そういう事を続けていると、このニュースのような
問題が浮上してくるし、クライアントも
どんどん甘えてくるんです。
(甘えてくるというか、それが普通だと勘違いをする)
このニュースは、クライアントのせいにしていますが、
クリエイターにも少なからず問題があると思いますね。
そもそも、コンペというシステムが変だし、
仮にやるとしても無料ってないと思います。