Twitterでディミニッシュ(dim)コードの話をしたら
いろんな意見があって面白かったなぁ〜と思います。
他のコードの認識はみんな同じなのに、dimだけ色々な
解釈があるのがこのコードの特徴だともいえます。

まず、大前提として音楽の基本としてCを根音とした場合、

C dim(3声の短三度積み上げ C+Eb+Gb)

C dim7(4声の短三度積み上げ C+Eb+Gb+A)

が世界的にも基本的な書き方である。

これを大前提として、実際のレコーディング現場、もしくは
ギターリスト、ピアニストにC dimというコードを書くと殆どの人は、
(100%と言ってもいい)C+Eb+Gb+Aで演奏します。

これは何故か??

どこでそういう間違った認識になったかは定かではありませんが、
多分、このdim7をいう書き方に違和感があったからだと思われます。
Twitter上ではCを根音としてdim7(7はdimに掛かっている)だから
7thであるB(シ)のダブルフラットという回答がありました。
その認識は確かに間違いではないと思います。

がしかし、ディミニッシュという言葉と、基本コードは3度ずつ積み重ねて
構成していく、ということを考えるとその表記はわかりづらくないかなと・・・。
もし、C dimというコードが3和音であるならば、やはり、C+Eb+Gb+Aは
C dim6もしくはC dim add6と書くのがわかりやすいと思うんだけど。

ちなみに、レコーディング現場では

C m(b5)(3声の短三度積み上げ C+Eb+Gb)
C dim(4声の短三度積み上げ C+Eb+Gb+A)

になります。
再度書いておきますが、C m(b5)という書き方はコード理論的には
存在しておりません。
ですが、実際はこの方が一般的ですしミュージシャンもそういう認識で演奏します。
(海外はちょっとわかりませんが)
それはこの方は断然わかりやすいからです。
楽譜とは音の高さと時間軸(縦横)の2つの情報が必要で、これをいかに
簡略化するか、長年考えられて今の形になりました。
であるならば、コードもまた一瞬で認識出来る必要があります。
C m(b5) これなら普通のC mのG(5度)の音をフラットさせるんだ
と直ぐにわかります。
また、dimと書けば短三度積み上げであると直ぐに認識出来ます。
なので、ミュージシャンもわかりやすい方を選び、現場では

C m(b5)(3声) & C dim(4声)

という書き方が定着したのではないでしょうか?
まぁ〜あと、楽器特有の手癖と関係しているのかもしれまん。
ちなみに、短三度を積み重ねていくと5つめの音は元に戻ります。
C+Eb+Gb+A・・・・Aの短三度上はCになり戻って来ます。
なので、基本4音しかありません。
そうした要因もあってdimと書けば4声という認識で変化していったのかも
しれませんね。

ということで音楽関係者様、
是非、書き方はこれで統一しませんか??

C m(b5)(3声の短三度積み上げ C+Eb+Gb)
C dim(4声の短三度積み上げ C+Eb+Gb+A) 

【追記】
いくつか違うんじゃない?という意見も貰うので僕の主張を書いておきますが、
C m7(b5)これをまたの名をハーフディミニッシュといいます。
ほら、何か気付きませんか?
これをハーフデミニッシュと呼んで、なんで4声をdim7と書くのか。
また、3声をC m(b5)とかかないのか?
どう考えてもdim7という書き方には無理があるし、
誰が決めたかわかりませんが、このコードだけ違和感があるんですよね。

と色々と熱く書いてしまいましたが、正直呼び方はどっちでもいいんです。
dimを3声、dim7を4声とするならば、dimと書いたときにちゃんと3声で
弾いて欲しいのです。
殆どのミュージシャンはdimを4声で弾くから書く方も混乱するんです。