今回、某TV局の仕事をしていて、ずっと何かこう懐かしい
気持ちになっていたのですが、やっと理由がわかりました。
それは僕がスクウェアにいたときの制作体制と
凄く良く似ているということだったんです。
打ち合わの時から制作側の熱い想いを感じていましたが
これは特別なことではありません。良くある光景です。
でも、もっとも凄いと思ったのはレコーディング中でした。
プロデューサー、ディレクター、CGを制作している部署、
番組構成作家、コピーライター、そして今回の司会者までも・・・。
そして、これは凄いとプロデューサーが思ってくれたのか
急遽インタビューやカメラが入って撮影なんかもしました。
本当に多くのスタッフが入れ替わり立ち替わり
見に来てくれたんです。
そして、音楽に感動し良いアイディアが浮かんだと
いいながら自分の持ち場に帰っていく。
音楽がこういう感じになるなら、構成はこうした方が・・・とか
要するに自分だけの作業を考えるのではなく、
全体をしっかりと考えながら自分の役割を見つめていく、
という制作者あるべき姿を感じました。
こういう感覚って残念ながらゲームでは久しく感じていませんでした。
いつもレコーディングしても誰も見に来ないし、
音楽が重要といいながらも、実はそんなことなかったりと・・・。
スクウェアでゲームを作っていたときは、
僕もグラフィッカーやプログラマに意見したり、
その逆に色々な部署から音楽について意見を言われたりして
ものをつくっていました。
今回の仕事は「物作りってやっぱりこうだよなぁー」と
ひしひしと感じた仕事でした。