トップページ
トップへインフォメーションプロフィールディスコグラフィースレイベルズプロキオン・ストアサポート日記特別企画楽曲の使用についてメール英語版サイト有限会社プロキオン・スタジオwebmasterへメール
 
 

  
【2000年5月 東野美紀さん】

まずは恒例の生年月日、星座、血液型などを教えて下さい。(女性の方には「質問却下も可」ではありますが・・・笑)

1月1日カプリコーン そこまでで。(おほほほ)

光田と出会ったきっかけを教えてください。

「テンプランツ」の打ち上げで、新宿のアイリッシュパブ「ダブリナーズ」にて、でしたね。

その時の光田に対する印象は?

小犬のような人なつっこさとさわやかさに圧倒されました。


右から「逢いたくて」でスタイリッシュなサウンドを
披露した平田氏、赤いアルファロメオ乗り回すイタリア人
添やまそえ助さん、次世代派美少女コンポーザーさやかさん
(ブレイク寸前)、そしてヒガシノ

今の光田のイメージはどんなですか? 最初の頃と変わりましたか?

基本的に変わらないと思います。
でも少し小犬から中犬になられたという感じもしました。

ゲーム業界は長いそうですが、現在に至るまでの経歴を教えていただけますか?

学生の時のコナミでの作曲アルバイトから今にいたっております。
話し出すととて〜もとて〜も長いので(笑)これだけにしておきますね。

今までにどんな作品を手掛けてこられたのですか? 一通り教えていただけますか?

AC、FC、MSX(未発表)、X6800(未発表)、SFX、PCエンジンピクノ(コナミの子供むけ玩具)MD、PS、PS2のいろんなジャンルのいろんなゲームを担当いたしました。代表作と聞かれていつも困りますが、多くの方々がプレイされ、認知されているという点からだと、「幻想水滸伝シリーズ」「グラディウス」「サラマンダ」ということになります。


平田氏を誘惑するDr.HIGA

今まで手掛けられた中で一番面白かったお仕事は何ですか? また、その理由は?

サウンドの仕様で究極の制約を受けた、MDの「ハイパーダンク」と「TMNT FIGHTERS」です。8bit6Kでどれだけかっこいいドリブル音や音圧のあるキック、スネアを作れるか、当時、SFXのオールPCM音源に少なからずフラストレーションを感じていたので久々のFM音源いじりでアナログシンセライクでマニアックな音作りに燃えました。
あとは、AC末期の「プレミア・サッカー」は、プログラム以外のすべてを一人でやったという思い出深い機種です。大作志向になり高いレベルと作業の分業化を要求される今の時代では、もうあり得ないことだと思えるのです。あと、ピクノの「ちびまる子ちゃん」や「永世名人」などの、サントラになっていないお仕事も気軽で(笑)楽しいものです。

「グラディウス」のようなシューティング・ゲームに音楽を付ける場合と、
「幻想水滸伝」のようなロールプレイング・ゲームに音楽を付ける場合の、
東野さん的な違いというものはありますか? あるとしたらどんなところでしょうか?

どちらも自分の好きなように作らせてもらえたという意味では共通していますが、作るときの左と右の脳の使い分けといいますか、そういう点で違いがあります。前者では単に鼓膜に風圧を与え、脳神経に気持ちいいパルスを送ること、後者では感情の琴線を揺らすことを基本に考えました。学生アルバイトで作っていた当時と、社員になってサウンドディレクターとして作るのでは責任やプレッシャー、作り方が違うということもあります。

「幻想水滸伝」「幻想水滸伝2」では色々な音楽を聴くことができますが、
あれらのゲームにおいて、何故あのような音楽を付けようと思われたのですか? 
その経緯を教えて下さい。

ムツカシイ...質問ですね。(笑)
私の中では、あの世界観あのシナリオには、あの音楽しかなかったと思います。といいますか、「音楽を付けた」というよりも「私の中から引き出された」という感じの作り方だったと思います。

「幻想水滸伝」(1&2)の開発で苦しかったこと、楽しかったことなどを教えて下さい。

開発終了とともに、何もかもさっくり忘れてしまいます。
ロムとサントラが手元に残ればそれで良いと思っています。

今度「幻想水滸伝2」のアレンジ・ヴァージョンCDが出るそうですが、どんなアルバムに仕上がったのでしょうか? 東野さんのほうからご紹介して下さい。

はい!
5/10に「幻想水滸伝II 音楽集 オリゾンテ」(KMCA57定価\3059)というアレンジCDが発売されます。「幻想水滸伝II」の街の曲を中心に、ハーディガーディ、クルムホルン、ルネッサンスバグパイプなど珍しい古楽器を取り入れたall生演奏、アコースティックアレンジです。今までKME(コナミ ミュージック エンターテインメント)からは、フュージョンアレンジ(爆)やオーケストラアレンジ、ドラマCDを提案されていたのですが、ガンコなヒガシノは「ノン!」と首を横に振り続け、ようやく私のイメージする「古楽器を使ったアコースティックな編成と日本語ではないボーカルアレンジ」をVita Novaで存在を知った吉野裕司さん、そして上野洋子さんによって実現していただきました。


↑ アルバムジャケットです。

内容は「これぞファンサービスの極み」という素晴らしいものです。
予算が十分あったとは思えないのに、みなさん本当によくやっていただきました。楽しくて為になる録音でした。幻想水滸伝をご存じでない方でもきっとお楽しみいただけます。ちなみにヒガシノもちょろちょろ演奏で参加しています。(オヤジ声コーラス、ハンドクラップその他)

フランスの音楽、映画、ファッション、などに興味があるそうですが、そのきっかけは?
また、具体的にはフランスもののどんなところに魅かれるのですか?

私はどんなに徹夜が続いても「エレガントに仕事する」(笑)というモットーがあるのです。フランスの大女優、アヌーク・エーメのような歳の取り方をしたいですね。最近はすこし興味はほかの国にいっているのですが、女の子なら一度はフランスのエスプリに触れてみたくなるのではないでしょうか?
音楽的には、M.ラベルやG.フォーレやC.ドビュッシーなどの音の色彩感覚、フランス和声が心地よい時期がありました。

最近はまっている音楽はどんなものですか?

LUNASA!LUNASA!!LUNASA!!!
LUNASAというアイリッシュの4人のバンド(フルート、フィドル、ベース、ギター)でこれまた演奏がストイックでカッコイイんです。CDより絶対ライブをお勧めします。(ってライナーにも書いてあります)特にアコベとアコギは最強のリズムだと思います。先日表参道スパイラルの地下にあるCAYでのライブに行きました。立ち見で満席でしたが途中からカウンターに腰掛けて見ていました。(立ち見は辛いのでのぅ)村山(幻想)チームの企画やデザイナーたちの間でも、ケルト系アーティストは今流行りでエビアを聞きながら描いたりしているんです。逆にサウンドの人間の方が疎かったりするのが不思議な現象です。ちなみにライブのあと近くのアイリッシュバーでギネスを飲んでいたら本人や関係者たちが打ち上げにやってきて、間近で見ましたが、渋くて本当に格好よかったですよ。うー、あのベーシストはいかしてたな。アルバムはファースト、セカンドとありますが、両方いいのでどちらも購入してゼッタイ損は無いと思います。
まぁ、私の好みなのですが、きっと光田さんも気に入っていただけると思います。今までケルトというと、どちらかというとチーフタンズのような牧歌的な印象を持っていてちょっと苦手だったんですが、ここへきて次世代のアーティストたち、エビアだったりケパだったり、コアーズだったり、ロックやテクノの世代がやっているケルトが私の好みに合ったみたいです。

あとはひたすらシンプルな編成。ピアノトリオとかこれからの時期だとBOSSAとか。音数の多いオケものやエレクトリックな音楽は、本当に聴かなくなりました。これって「商業作曲家」としてはダメなんでしょうね。

お休みの日はどんなことをして過ごしていらっしゃいますか?

自宅の裏庭(笑)新宿御苑にお散歩に行ったり自転車でコマ劇場まで映画を見に行ったりします。先日観た映画で「ストームライダーズ」という香港の漫画が原作の香港映画があるのですが、んー言葉では説明できない...。とにかく凄いビジュアル、強引なストーリー。...面白いんですよ。(笑)興味がおありでしたら是非ご覧ください。超人は放物線を描いて飛んではいけないんです。直線移動でないと。(笑)そういう意味では「MATRIX」のビルからビルへのジャンプは人間的でダメでした。懐かしの千葉真一もSONY千葉と名乗って国際的に活躍しています。村山チームの人たちも徒党を組んで行ったみたいなんですが、今年で61歳になるとは思えないギラギラ加減が素敵!と絶賛していました。でも私は風(フォン)役のイーキン・チェン(カドのある男)に一目惚れ(ぽっ)その天性のすがすがしさ、さわやかさは、どこか光田さんに通じるものがありました。

お仕事の日の一日のサイクルは、どんな感じなのでしょうか?
(例えば・・・何時出社で、何時頃まで会社でお仕事されているのでしょうか?)

(ある月曜日のヒガシノ)

9:00  出社 メールや週報のチェック
      先週作った曲を改めて聴いてみる

10:00 朝礼 しばし雑談 休日観た映画、新しく買ったCDなどについて

11:45 あっという間にLunch Time!
      会社は皇居の近くなので、北の丸公園でお寿司をほおばり
      仲間たちと日光浴

13:30 チームミーティング
      引き続いて進捗報告のリーダーミーティング

14:30 ようやく音楽的な仕事に入る
      (集中しているので近寄りがたいオーラを出しまくり、
      誰も来なくなる たばこもほとんど吸わないので、
      しばし石のように座っている)

17:30 サウンド制作部のディレクターズミーティング
      部内では今何が起こっているのか。

19:00 おなかが減っていれば外食する。
      今日はターリーズカフェのベーグルで簡単に済ませる
      音楽的作業再開

21:00 月曜日は出力抑えめにして退社する

21:30 帰宅 メールチェック 友人、家族に電話

23:00 うとうとする

2:00  はたと目が覚める メールチェック ピアノを弾くサイト巡り
      CBSニュース TVショッピング(笑)などを観たのち・・・

5:00  またうとうとする

8:00  起床

いいのか悪いのかわかりませんが、この分断された睡眠は最近時々やります。どうですか?とってもサラリーマンな一日でしょう?月曜日はミーティングづくしで仕事をしたという感じにはなりません。最近は若い世代の人たちの評価や外部スタッフの選考、よろず相談ごとなど、自分のお仕事以外のところのしめる割合も増えてきました。その中で集中するのは至難の業です。でもその緊張感がたまらなく良かったりします。

お家でお仕事をされることはありますか?
それとも、「仕事は家には持ち込まない」というタイプですか?

まったく持ち込みません。

光田は、ゲーム会社の所属作曲家という立場を捨て(?)、現在はフリーで仕事をしているわけですが、それについてはどう思われますか?

光田さんご本人はいかがでしたか? 私の職場の仲間とも「光田さんはゲームにこだわらす、いつも何かやってくれそうな期待をさせてくれる人だよね」と良く言っているんです。なので、どういうスタンスであろうと、光田さんは光田さんだという安心感があります。

東野さんご自身は、フリーになられるご予定は?(あ、これは危険な質問・・・?)

アルバイトから足かけで15年コナミとつき合ってきたわけですが、時代によって変わっていく組織、行く人来る人(笑)、コナミ村にいるだけでも相当目まぐるしいし、楽しいし、いろんな経験ができるし、刺激や緊迫感があります。今の私の力量で世間の大海原にこぎ出していくのは無謀というものでしょう。組織に身を置くメリットが、今の私の中では大きいのです。

ズバリ!東野さんの将来の夢(野望)は?

叶える夢は100あって、日々それらをクリアしています。
ここではハズカシくてとっても言えませ〜ん。

以前に「テンプランツ」というオムニバス・アルバムの1作目に東野さん、2作目には光田が参加したことがありましたが、あのようなアルバムについては東野さん的にはどう思われますか? また、ゲームを離れた世界で曲を書く(それも唄モノ)、というのは、東野さんとしてはどうだったのでしょうか?

私はもともとはソングライターなので、本当は歌をもっと書きたいですね。ただ、AメロBメロサビというものにこだわらず、インストの一部のようなvoiceの使い方も多くなってきました。「東京生活」は尊敬する植松さんから声をかけていただいて歓喜しながら作っていた覚えがあります。「テンプランツ」は「ゲーム音楽作曲家」と名乗れる人を選ばれていると思うのですが、最近そういう生粋、たたきあげのゲームコンポーザーの方々は減りつつありますからね。あと、私なんぞより隠れた大物の方がまだまだいらっしゃると思います。また、無名だけれど、凄い曲を書く人もいっぱいいます。これから大ブレイクしそうな次世代の予備軍もたくさん知っています。会社の壁ももちろんもあるでしょうし、植松さんガンバッテくださいっ!とエールを送りたいですね。

全曲唄モノとか、あるいはインストにしても、完全なオリジナル・アルバム、といったものを作られるご予定はありますか?(あるいは、作ってみたい、というお気持ちはありますか?)

コナミのヒガシノとして出せる可能性はほとんど0でしょう。(;_;)
ある日コミケなどでCDをこっそり手売りしている老婆がいたら...それは私です。

いきなりですが、ここでひとつ!超プライベートなご質問!!(これは、光田本人からの質問です。質問却下は受け付けません!・・・と申しております)
実のところ東野さんは、ご結婚されているんですか? それとも花の独身なのでしょうか?(笑)

うわ。(笑)
ヒガシノ版ダーク光田様を呼んでもよろしいでしょうか?
(Dr.HIGAの登場)
「あ〜らららら。そんな、お姉さまを困らせるような質問をしちゃ、ダ・メ・よ」

失礼しました。(笑)
ご存じの方はご存じで知らない方は知らないんですが(当たり前ね)ヒガシノはバツ1。「俺と音楽どっちとるんだ!」と究極の選択を迫られて、音楽を取りました。結婚は人それぞれ考え方があるようですが、メリットデメリットで言うと今のヒガシノにはデメリットが大きいので、この状態をキープしています。ふぅぅぅう〜(大汗)これくらいで勘弁してくださいまし〜〜ダーク光田さまぁぁ

そんな光田に(何が「そんな」なんでしょう?)、東野さんから何か一言お願いします!(一言じゃなくてもいいです)


↑ クマとハート形のシリアル。
スイス製ということで、パッケージがラブリ〜

オリジナルのアルバムを作られるご予定はありますか?もしいつかフレンチのオムニバスを作る予定がありましたら、是非お仲間に加えてください。あと、ときにはダーク光田様とお話させてください。(笑)
また、6月にヴァルティナが来日するとミキちゃんマキちゃんから聞きました。ヴァルティナは光田さん一押しユニットですよね。ここのところヨーロッパのケルトを始めとするアコースティックバンドの来日が目白押しで嬉しい限りです。ヒガシノも多分行くと思います。もし同じ日に来られるのならば、久々にお会いしましょう。また、何かいい音楽の情報をゲットしたらメールします。

では最後に、これをご覧になられている皆様に、お言葉をお願いします。(今後のご予定、宣伝などなど、どんなことでもOKです!!)

今日はお招きいただきまして、ありがとうございました。そしてお読みくださったみなさま、おつきあい頂きありがとうございました。直球型の質問ばかりなので、一部返答の文章に乱れがございましたが(笑)お許しください。
本来このような場に登場するにふさわしいものか悩みましたが 5/10発売の「幻想水滸伝II 音楽集 オリゾンテ」(KMCA57定価\3059)が本当に良いCDに仕上がり一人でも多くの方々に知っていただきたく、この場に参上いたしました。

光田さんの音楽へのまっすぐな姿勢、こびない人なつっこさ、音から滲み出る誠実さ自分らしさの感じられるサウンドが好きです。これからも多くのファンの方々に愛されながら、求める音にまっすぐ突き進んでいってください。一ファンとしても楽しみにしております。

ヘイチンロウが作っている杏仁豆腐の
素さっぱりしていて美味

東野さん、どうもありがとうございました!
女性らしいしなやかさと、男性顔負けのお仕事ぶり(笑)、すごいなあ、と感心いたしました。(しかし、まさかバツイチだったとは・・・。あ、あまり掘り下げちゃあいけませんね。さらっと読み流すべきとこでしたね、ふふふ。でも、「俺と音楽と、どっちを取るんだ?」と言われて音楽を取ってしまった東野さんが、何ともカッコイイです。なんか、普通のカップルと逆!)
「幻想水滸伝2」のアレンジCD、どんな出来上がりになったのか、とても楽しみです。光田の音楽センスとも相通じるところがあるように思われる東野さん。これからも、光田と良きお友達でいてくださいね。
ではでは、光田からもメッセージを!!

今回の質問は東野さんの違う一面が発見できて楽しゅうございました。(笑)
しかし、なかなかハードな会社生活ですね。面白かったのが、結局作曲に費やす時間はたったの数時間っていうところ。かなり笑えました。(いつもは違うのでしょうが・・・)
管理職という立場も、作曲家という立場もしっかりとこなして尚且イケテルサウンドをいつも生みだしている東野さんには頭が上がりません。本当に尊敬します。(僕には絶対できません。だから僕は会社を辞めました。ははは・・・冗談です。)
全然関係ありませんがここで一つ裏話を。ルナサの来日のきっかけは、実はなんと『CREID』!?(笑)あれを録音しにアイルランドに行った時、コーディネートしてくれたお姉さま(日本人)と一緒にパブにくり出し、たまたまそこでルナサが演奏しているのを観ました。それを観ながら、「この人達を日本に呼んだら凄く人気が出るだろうね」と話していたのです。そしてその時隠れて録音していたテープが決定的になったらしく、なんとそのお姉さまがついに本当に、彼らを日本に呼んでしまったのですよ。(すごい行動力ですよね!)東野さんが気に入ってくれたなんて嬉しいです。
関係ない話になってしまいましたが、これからも音楽仲間として、ライブやアルバムの情報交換をしていきましょう。そして今回のアレンジバージョンのようにチャンスがあれば是非東野サウンドのアルバムを沢山出して下さいね。これからもどうぞよろしくお願いします。

P.S ヴァルティナのライブ絶対行きます。一緒に楽しみましょう。

PROCYON STUDIO