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【2001年3月 伊藤賢治さん】
まずは、生年月日・星座・血液型・出身地などなど、プロフィールをご自由にお願いいたします。
1968年7月5日、東京は板橋の生まれです。 星座はかに座、血液型は典型的な「A型」です。
ピアノを習い始めたのは4才の時。 当時はよく「男のクセにピアノなんかやりやがってぇ!」なんて、 からかわれたものです(苦笑)。
伊藤賢治さんといえば、“スクウェア作曲家、愛称イトケン”さん(笑)として、特に「ロマンシング サ・ガ」シリーズなどが皆様によく知られているところかと思いますが、実はつい最近、そのスクウェアを退社されたのですよね? 現在に至るまでの経歴(高校卒業あたりからお願いします)と、現在はどんなお仕事をされているのかを、ここで教えていただけますでしょうか?
ええと、かなり長いですが、我慢してください(笑)。
高校卒業後、一浪して都内の某音響系の専門学校に入学しました。 就職の時期になって、さてどうしようかと思っていた所へ、 親しかった友達や講師から聞かされたのが、「ゲーム音楽」という言葉でした。
実は最初は余り興味なかったんですよ、ゲーム自体が。 嫌いじゃない程度、という感じでした。 ゲームセンターにも殆ど行かないし、友達の家でたまに遊ぶファミコンの当時の音楽は、 僕にとっては音楽的じゃない、ピコピコ鳴っているだけのモノとしか感じられませんでした。
そんな思いを180度変えさせたのが、「ドラゴンクエストIII」。 城や街、戦闘の曲等、音源はファミコンですが、親しみやすいメロディー、 そしてクラシカルな響きがとても新鮮で、また驚きました。 「ファミコンでもここまで出来るんだ」と。
そこで「ゲーム音楽ならば、こういう音楽を作っていきたい」と思い、 色々とメーカーを当った結果、スクウェアに入社できた、というわけです。 その時の面接は勿論、あの「植松伸夫氏」でした。 当時31才の植松氏にはまだヒゲがなく、しかも童顔ぽかったので (少なくとも僕にはそう見えた(笑))、 とても年相応には見えませんでした(いい意味で、ですよ!(笑))。
...その後の僕のスクウェアでの活動は、これをご覧になっている皆さんも 御存知だと思いますので、この辺で・・・。
光田とお知り合いになられたのは、スクウェア時代のことかと思いますが、具体的には、初対面はいつ頃、どんな場で、だったのでしょうか?
確か会社が恵比寿にあった頃でしたね。 植松さんが光田君を連れてそれぞれの作曲家の部屋へやってきて、 「今度作曲の社員が一人増えたので、宜しくね」的な 挨拶じゃなかったでしたっけ??
その時の、伊藤さんからご覧になった光田の印象は、どんなでしたか?
笑顔が爽やかな、でもチョット小癪な感じ」、アリャ?(笑)
それから数年たって、現在の光田の印象はどんな感じですか? 昔と変わりましたでしょうか?
と、思います。 丸くなりましたよね、勿論いい意味で(性格ですよ、体格じゃなくて(笑))。
ズバリ! 伊藤さんからご覧になって、光田の良いところは!?(あれば、の話ですが)
こうやって、お友達として、僕を紹介していただける所(笑)。
逆に、「これだけはまずいんじゃないの〜?」と思われるところは? (あるだけ書いてくださって結構です)
うーん、スクウェアにいた頃は残念ながら(笑)見つけられませんでした。
同じ作曲家としてのお立場で、光田の音楽を、どう分析されますか?(笑) (良いところ、悪いところ、何でもご自由にお書き下さい)
確か彼のデビュー作品は「クロノトリガー」だと思うのですが、 その当時の感想は、光田君やファンの皆さんには申し訳ないですが、 余りピンとこなかったんですよ(汗)。 けれどその後、「ゼノギアス」の、とある曲を当時スクウェアのサウンド室で聴いた時、 かなりビックリしましたね。「カッコいい曲だな」と。 それは「飛翔」という曲だったかな。 その他の曲も完成度が高いと思いました。 なので、ちょっと偉そうに書きましたが(笑)、 彼の作品に注目し始めたのは「ゼノギアス」からですね。
で、分析、ですよね、うーん・・・。 毎回違う感じに聴こえるんですよ。曲の感じが。 やはりその度に、色々研究されているのでしょうか。 今度会ったときにでも、お聞きしたいと思います。
光田の音楽にあって、伊藤さんの音楽にはないもの、というのは、何かあると思いますか?
いや、最近思うのですが、案外似ているんじゃないでしょうか。 勿論メロディーラインやアレンジの組み方はその人なりの個性がでますが、 根っこの部分は似ていると思いますが、どうでしょう?
その逆に、伊藤さんの音楽にはあって、光田の音楽にはないもの、は何だと思いますか?
これもやはり、上の答えと同じですね。 逆に僕らの音楽を聴いてくれている皆さんの方が、判るのではないでしょうか。 当人同士だと判らない、という所はありますね。
スクウェア時代の光田をよくご存知の伊藤さんですが、スクウェア時代の光田の マル秘・暴露ネタは何かありませんでしょうか?(笑)
暴露ネタではないですが、そういえば僕が入社当時から、 クリスマスの時期になるとスクウェアの全社員に向けて、 音楽付きのクリスマスカードを、僕と当時のプログラマーと二人で中心になって 社内に勝手に(笑)配信していた企画がありました。 その何回目かのカード制作の時、光田君がウクレレ奏者として参加してくれました。 そのテープは今でも持っていますよ。
ひと足先にフリーとしての活動を始めた光田ですが、それについてはどうお思いですか? また、伊藤さんご自身、何故今ここで、フリーという道を選ばれたのでしょうか?
驚きました。 その時は僕には、そういった話や噂はききませんでしたから。 どういう活動をしていくのかなと思いましたが、色々な仕事を担当されて 「凄いな、活躍しているな」と。
僕も色々悩み、考えましたが、様々な音楽制作に関わりたいと思ったので、 こうなった次第です。 フリーという事では、光田君は先輩ですので、この先も色々教えてください(笑)。
伊藤さんの、約10年(?)に及ぶスクウェアでの経歴の中で、特に印象に残っている作品や、出来事は何ですか?(作品については、出来ましたらその理由も教えて下さい)
ゲームボーイの「聖剣伝説-ファイナルファンタジー外伝-」ですね。 当時は10人足らずのスタッフで制作してました。 この作品からソロデビューしたので、色々な思いがあります。
それから、CDのアレンジバージョンでのスタジオワークで、色々な音楽家の方達と 知り合いになれたことですね。 例えば、「聖剣」のオーケストラ編曲を担当された服部隆之氏とは、 今でもたまに電話とかしてます。
あと「チョコボレーシング」の海外版のレコーディングで、ロスアンゼルスに行ったのですが、 僕達のコーディネート担当が、以前「X JAPAN」のYOSHIKI氏と仕事をされたそうで、 その縁で、当時建設中だったスタジオを見学させてもらいながら、YOSHIKI氏と 話をすることができました。 ピアノの話題になって、ブースで僕がピアノを弾いたりして、その時YOSHIKI氏に 「伊藤さんの指の形は、クラシック(ピアニスト)の形ですね」 と言われたのが印象的でした。
在籍中、ゲームボーイ、ファミコン、スーパーファミコン、プレイステーション、etc・・・と、担当される音楽の対応ハードがどんどん変わっていきましたが、その移り変わりについて、伊藤さんご自身は、どんな思いをお持ちですか?
ハードがここまで進化するとは思いませんでした。 でもクリエイターにとっては、色々な要素が詰め込めることができて、 いいことだとは思います。 でも僕自身、ゲームは殆どやらなくなりましたね。
その中で、作曲される上で特に辛かったハードは、どれでしょう?(笑)
スーパーファミコンですかね。 サウンド系は、同時発音数が8音という、何とも中途半端なシステム(笑)だったので、 どうすれば音楽的に聴こえさせるか、苦労しました。 ハープを入れて豪華に聴こえさせたり、ストリングスの早弾きフレーズで ぶ厚いサウンドを目指したり・・・。 だから、当時のこういったフレーズは、苦肉の策みたいなもんです(笑)。
逆に、一番やりやすかったハードは?
音楽制作的にはプレステ、そしてドリキャスですね。 その次に、実はゲームボーイだったりします。 割り切って制作できますからね(笑)。
現在は、ドリームキャストの作品を制作中とのことですが、プレイステーションと比べて、作業面での違いはありますか?(お答えづらいようでしたら、質問却下OKです・・・笑)
全くないです。作曲自体は変わりません。
「会社員」という枠を離れてみて、お仕事をされる上での諸々のことや、個人的な生活ペースなど、変わったことはありますか? あるいは、何か新しい発見などはありましたでしょうか?
外にでなくなりました。 おかげで、足腰がヤワヤワです(涙)。 生活もだらしなくなりますねー。自分でしっかり管理しないと。
今度は、どういったお仕事をされていくご予定ですか? または、どんな方向に進んでいきたいとお考えですか?(今後のご希望についてや、今現在担当されている作品の宣伝など、バシバシして下さって結構です!)
ゲームの音楽は勿論ですが、それ以外の音楽の制作もしたいと思って このような形になったので、色々携わっていきたいです。 今はまだ、自分のHPさえもないので、いつか作りましたらこちらへ報告したいと思います。
作品の宣伝ですね(笑)。 御存知の方もいると思いますが、現在ドリームキャストソフト「カルドセプト・セカンド」 の音楽制作を担当しています。 7月発売予定なので、ドリームキャスト本体も安くなったコトですし(笑)、 皆様宜しくお願い致します!!
個人的には、どんな音楽がお好きなのでしょうか?(以前は、「弦とピアノ」ものが大好きだとおっしゃっていましたが)普段よく聴かれる音楽などを教えて下さい。 またそれが、やはりご自身の作曲活動と結びついていたりしますか? それとも、全然それとは別の次元での「趣味」としてお聴きになっていますか?
この前、趣味と勉強を兼ねて、ディズニーのサウンドトラックのBOXセットを購入しました。 今は仕事が忙しいのでなかなか聴けませんが、終了後ゆっくり聴こうと思います。
あと最近いいなと思うのが、「m-flo」という、3人組のクラブ系のユニットです。 デビューから気になっていたのですが、最近の一連のシングルは特に好きですね。
では、音楽を離れたところでの、伊藤さんのご趣味は何でしょう? お休みの日などは、どんなことをしてお過ごしですか?
実はバラエティ番組が好きなんです。 平日は見られないので、ビデオにとって休日に見ます。 周りは誰もいないので、思いっきり笑ってます。
ズバリ! 伊藤さんの将来の野望は!?
じゃあ、理想は高く「グラミー賞獲得」とか(笑)。 いや、その前に「日本ゴールドディスク大賞」が先かな(又笑)。
では、このHPをご覧になっている皆様に、伊藤さんから何かメッセージをお願いします。
「心に響く音楽」を作っていこうと思っています。 それはシンプルに「カッコいい」と思えたり、「涙が出るほど」感動したりと様々ですが、 聴いてくれる人にそれぐらい思ってくれるような音楽や作品を 作っていきたいです。 なので皆さんも、付いて来て下さいね。
・・・でもとりあえずは、HP制作からかな(笑)。
最後に、光田へも何か一言!(一言じゃなくてもいいです!)
考えてみたら、スクウェア在籍中は、光田君とは余り話す機会がなかったですね。 サウンド室のスタッフがそれぞれに、気の合う仲間がいたりしたので、 サウンドスタッフ同士の交流って、ほとんど無かったんですよ。 それは光田君に限ったことではないのですが。 なので正直、彼に関する質問は、ちょっと困りました。 答えがなかなか見つからない(笑)。
だから光田君。お互い時間があればですが、これからどんどん話しをしましょう。 今度自宅に招待しますから、その時は是非きてください。美味しいお酒も用意します。 あ、でも料理はできないので、台所はお貸ししますので、 てんさくさん、宜しくお願いします(笑)。
あと、もうひとつ。 実現出来るかどうか判りませんが、バンドを組みませんか? ユニットでもいいですけど、いつかライブをしてみましょうよ。 シリアスになりすぎない、遊びの延長みたいな感じで。 これは今度お会いできれば、話しましょう。
最後に、このような機会を与えてくれて、どうもありがとう!!!
こちらこそ(光田に代わって)、大変お忙しい中、どうもありがとうございました!! フリーになられて約2ヶ月・・・でしょうか。いきなりお忙しい日々を送られているようで、なによりです(笑)。これから色々な出会いが待っていることと思います。ぜひ頑張って下さいね。イトケン・ファンの皆様にもここでこうして、スクウェアを去られたその後の、イトケンさんの「今」をご紹介することが出来て良かったのではないかと思っています。(無理矢理ご紹介させていただいちゃいましたが。笑) これからは今までとは違ったスタンスで、また楽しく、モリモリとお仕事されていって下さい。そしてそのうち機会が出来ました時には、ぜひ光田とも何か面白いことをやっていただけると、それぞれのファンの皆様も喜ばれるのではないでしょうか。そういう楽しいお仕事が出来るように、お互い、日々頑張りましょうね〜!! では、光田のほうからも、メッセージをどうぞ!
とうとうイトケンさんも脱サラしましたね・・・(笑)。いや〜驚きましたよ! 僕の中では絶対辞めないだろうな〜って思っていたのが、イトケンさんだったのに・・・。(深い意味はないんですが、なんとなく。笑)これからがいよいよ本番ですが、お互い頑張っていきましょう。仕事でスタジオが必要になったときは遠慮なく言って下さいね! 格安でお貸ししますよ(笑)。そういえば「ロマンシング・サガ2」でイトケンさんと一緒に仕事をしましたよね。(今、思い出しました!)僕がまだ効果音やマニピュレーターをやっていた頃で、ロマサガ2も音的に面白い試みを沢山させてもらったのを良くおぼえています。その後僕は、作曲をやらせてもらえるようになったので、イトケンさんと共に開発に携わることはなくなり、話す機会もほとんどありませんでしたが、これからはちょくちょく飲みにでもいきましょう! これからの活躍を期待してます。(面白い話があったら僕も参加させて下さいね) 
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