色々とわかってきたことがあるのでメモとして書き記しておきたいと思います。
スポーツやライブ、その他多くのビデオカメラを使うような動画編集には大きな落とし穴がありました。特に気をつけなければいけないのはカメラが何台もあり、音声は別録りしていて、尚且つ1時間を超える映像です。通常ビデオカメラや音声機器は独自の時間軸で動いています。その時間の制度は内臓されているクロックの制度に依存します。民生機だと価格を下げるために安いクロックを使ったりします。プロ用機器でも限界はあって、そう言う時のために、ワードシンクやビデオシンクのように各カメラや音声機器をある基準の機器と同期するものがあります。しかし、ビデオシンクを使うと別で録音する機器の音質が悪くなったり(音声の方がクロック制度は高いので)、クロックが外れてストップしてしまうトラブルも発生します。また、ビデオシンク用のケーブルの長さの限界やカメラマンの取り回しが悪くなったりとそれほど良い面がありません。TV局などは絶対時間で撮影しなければいけないのでビデオシンクをかけたりするみたいですが。と言うことで、同じメーカーのビデオカメラであれば同じメーカーのクロックを使っていますし、最近は制度が高いので自走させてもビデオカメラごとのズレはあまり発生致しません。(それでも3時間の映像で2フレーム〜4フレームのズレは出てきます。)で、先日からやっている映像と音声のズレはこういった問題もあるということがわかりました。
そこで、ライブものを手当たり次第見てみたところ、やはり最後の方になるにつれて音と映像がずれている作品が数多くあることに気がつきました。といってもほぼほぼわからないと思いますが。ちなみに、ゼノギアスのライブBlu-rayは映像編集をしてもらって、その映像をもらい音声側でクロック分のズレを修正しています。ですのでこの商品は最初から最後まで全く映像と音楽がずれていません。

ということで、映像と音声のズレの原因をまとめておきます。

○ ビデオカメラ単体での映像と音声のズレはVFR(ビデオフレームレート)の問題が原因で映像編集ソフトによってはズレる場合があります。一般的なビデオカメラ映像(iPhoneなんかもそうです)はVFR(可変フレームレート)で音声はCFR(固定フレームレート)なのでズレてしまします。この場合、一度、コンバーターなどで映像を固定フレームに変換してあげると直ります。そうしたソフトは沢山発売されていますし、Hand Breakなどは無料だったと思います。

○  ドロップ、ノンドロップの問題。ですが、これは基本的にビデオや音声の時間軸(表示のみ)が変わるだけなので、原因としては少ないですが、まれに、外部クロックを使ってその信号がドロップ、ノンドロップの違いでずれることはあります。

○  映像と音声を別録りをしてズレる場合は各機器のクロックの問題です。これはソフトでは自動で修正することは出来ないので、映像側で合わせるか、音声側で合わせるかしないといけません。音声側で編集するのが最も楽だと思いますが。

以上、僕がテストしたり調べた結果の書きなぐりでした。