技術<作品愛。昔から技術は作品愛には勝てないと思っていて、常にその作品を完全に理解するところから作業を始めていました。これは作曲であれ、編曲であれ、オーケストレージョンであれ言えることです。昔のアレンジアルバムとか最近沢山目にしますが、どんなに音が良くなってもオリジナルを超えている作品は少ないなと感じます。これは編曲者、オーケストレーターが作品を理解していないところが原因だと思っています。その点、ファン勇姿のアレンジはその作品への愛が半端ないのでとてもいいものになる可能性が高いわけです。そんな中、今回とあるテーマの作曲にとても難航していました。いつもながら何度も何度もシナリオを読み返し、完全に内容を頭にたたき込んでから作業をしているにも関わらず納得いくものが作れませんでした。多分、これまでの作品の中で最高難易だと思います。ですが先日やっと自分でも納得いくものが出来、ディレクターに聞いてもらったら「最高に作品にマッチしてる」と喜んでくれました。僕の中ではすでにこの1曲で作品の世界観が完成しましたし、もう作品全体の完成形が見えました。これからどんどん広げていく作業になります。がんばるぞ!