オリンピック選手に対して全世界で誹謗中傷をする人が多発していますが本当にやめてもらいたいですね。卓球の水谷選手や伊藤選手への批判や、体操の橋本選手や村上選手、バイルズ選手、日本の野球チームなどなど、あげればキリがありませんが、こういう行為は残念でなりません。こうしたことを受けて、中国の体操選手の肖若騰(しょう・じゃくとう)選手がSNSで選手への批判を慎むよう呼びかけました。素晴らしいことだと思います。特に体操の採点については皆さんが見ている部分とは違うところで採点をされていることが多いのです。僕も最近知りましたので・・・。特に今回、橋本選手が金メダルをとりましたが跳馬でラインを踏み、着地も一歩動きました。こうした演技で点数が高かった為、皆さんは誤審だ!といっていますが、そもそもラインを踏んでも減点はわずかなのです。最も採点される所は跳躍の高さと跳馬からどれだけ離れて(奥へ)飛べたか、そして技の難易度です。橋本選手の跳馬と他の方の跳馬を見比べてみてください。高さ、跳躍、技の難易度を考えると着地の減点をいれても妥当な点数であったと一目瞭然だと思います。しかも採点する審査員は10名もいます。仮に一人が誤審をしたとしても、他の審査員の点数を含め平均的に出されるので誤審になる確率はかなり低いです。こうした採点方法は一般の方にはわからない部分です(専門的ですので)。それを知らずして誤審だ!と批判をするべきではありません。それよりも、ここまで並々ならぬ努力してオリンピックに出場し、少しでも良い成績を残せたことを賞賛すべきですね。オリンピックに出場できるだけでどれだけすごいことか。選手同志はここにいる誰もが努力して来たことをわかっていますし、色々な辛さを乗り越えてこの舞台にたっていることを理解しているため、お互いをリスペクトしているわけです。なのでこの肖若騰選手の思いは見ている皆さんにしっかりと感じてもらいたいし、届いて欲しいなと思います。スポーツに国のゴタゴタを持ってくるべきではありません。これは恥ずかしいことです。スポーツだけに限りませんが、物事のうわべだけをみて批判している人は自分の人生すら楽しめない人なんだろうなと思います。もっと純粋に楽しみましょう。