結構前から書いていることですが、
昔の作品は未熟すぎてとても自分では恥ずかしくて聞けない。
しかしながら、一般的な評価はクロノ・トリガーが一番高いわけです。
時代背景もありますが、ゲーム音楽の評価はゲームの世界観、
内容というものに大きく引っ張られてしまう傾向があります。
当然ながらプレイヤーのその時の感情、想い出という
補正が掛かっているし、良い思い出に浸っていたいという
欲望があるのはまちがいないでしょう。
自分も80年代の音楽が最も最高!と思っていたりしますから。
ただ、音楽的に見たら今作っている作品の方が
全てにおいてクオリティは高いし各音の意味合いも
深いところにあると個人的には思っています。
もし、そうは思わないという意見があるならば、
これは聞き手と作り手の乖離が起きていると言えます。
昔、師匠が同じことを言っていたことをよく思い出します。
その乖離が起きてこそいっぱしの作曲家だと・・・。
これは喜ばしいことであると思うようにします。
言ってしまえば、クロノ・トリガーのような世界観を
今作ることはそれほど難易度としては高くありません。
ただ、今更同じことをやっても、というのが作家としての
正直な意見であったりします。
自分は常に新しい音を求めていく覚悟です。