山梨県富士河口湖地区では昔から富士山の大噴火を鎮めるために、富士山の祭神である木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)を祀る河口浅間神社で童女が舞を奉納するという行事があります。春と夏の二回ほど舞うわけですがこの舞は重要無形民族文化財として指定されているほど伝統的な行事なわけです。が、この映画(下記URL)は題材としては河口湖地区の稚児の舞と書いてありますが、実際は大石地区の「鵜の島での稚児舞」であって間違っています。こうした伝統を間違った認識で映画化する事は非常に遺憾であり、地元の方々に大変失礼にあたります。原案・脚本・プロダクションデザイン・製作総指揮は増山 修さんという方でジブリの映画の美術などで参加されている方みたいですが、もう少ししっかりと勉強をしてから映画化すべきですし、重要無形民族文化財として指定されているほどの伝統行事なわけですからやるならしっかりとした内容で映画化してもらいたかったなと思います。正しいものを伝えていく、今の時代にはとても重要な事なのかもしれません。

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