先日、日ごろ使っていたSONYのMDR-Z7を修理に出した関係でヘッドフォンが一つもなくなってしまい、ちょっと困っていたので、これを期にサブ器を一つ用意しておくことにしました。最近、ヘッドフォン事情はよく分かっていなかったので片っ端から試聴してみました。

SONY, AUSTRIAN AUDIO, SHURE, AKG, OLLO audio, Focal, Beyerdynamic, STAX, Marshall, AIAIAI, Hercules, RODE, audio-technica, ULTRASONE, Positive Grid, SENNHEISER, Steven Slate Audio, TAGOSTUDIO, PHONON, Audeze

これらのメーカーから出ている主要ヘッドフォンを聞きました。ヘッドフォンは自分の頭の大さや耳の角度、細かく言うとあごの骨の形、そうしたところまで音の影響を受けるので一概にどれが良いとは言いきれません。少し手で角度を変えたり、軽く押さえたりするだけで音が激変してしまいますからね。そういった意味で沢山試聴して自分好みのヘッドフォンを探すのが必要かなと思います。ヘッドフォンに大事な要素は下記の通り。

1)着け心地。(仕事だと長時間着けるので耳が痛くならないもの)
2)重さ。(これも着け心地と同じですが、重いと長時間使えない)
3)イヤーパッドの厚み。(基本薄いと音が近くなるので立体感がなくなる)
4)音質。(低音から高音までしっかりと感じられるか)
5)解像度。(音像、スピード感、定位、立体感がしっかりしているか)

これらの基準でチェックしたのですが、この5つをカバー出来ているものは現時点では見つけられませんでした。それでもこれはいいじゃないかな、というものを3つほどピックアップしてみます。

OLLO audio X1 (着け心地△、重さ△、厚み◎、音質◎、解像度◎)
AUSTRIAN AUDIO Hi-X65(着け心地○、重さ○、厚み○、音質○、解像度○)
↑同社 The Composer(着け心地◎、重さ◎、厚み◎、音質○、解像度◎)

という結果になりました。音質的に最もよかったのはOLLO audio X1(10万円弱)でした。これはキャリブレーションプラグインもあるみたいですが、使わずに聞いた状態でも素晴らしい音質でした。ただ、ヘッドパッドとイヤーパッドが接続されている部分が上部のみなので、装着したときに少し八の字型になってしまうため、低音がほんの少し落ちてしまうのが気になります。(改造したいレベル)そして重いのが難点・・・。

AUSTRIAN AUDIO Hi-X65(6万円弱)も素晴らしいヘッドフォンでした。高域の伸びは素晴らしく、リバーブ感もよく聞き取れて凄くいい。しかし、若干低音が足りないのといイヤーパッドが少しだけ薄い為、音が近く奥行き感が感じにくいと感じます。その関係で少しだけ解像度は低く感じてしまいますね。手で少し離すとめちゃくちゃ良い感じになるので、イヤーパッドだけ改造すれば凄くいいと思う。メーカーさん、次期モデルX75(こんな名前になるか知りませんが、笑)を出すときはイヤーパッドを少しだけ厚くしましょう。(3mmでいいと思う)

AUSTRIAN AUDIO The Composer(40万弱)はとにかく軽く、イヤーパッドが大きいので着け心地がとても良かった。仕事で使うには長時間使えそうです。音質も悪くなく、低音はスピード感、量感とも素晴らしいものがありました。ただ、高域が少し伸びが足りない気がします。専用アンプに通すと良くなるのかは不明。同社のHi-X65の高域とThe Composerの低域が合わされば最高なのに・・・。まー高域が少し落ちている方が、疲れはしないですけどね。ただ、値段が飛び抜けて高いので、これを買うなら、OLLO audio X1とAUSTRIAN AUDIO Hi-X65を両方買えちゃいますよね。(笑)

ということで個人的な感想としてレビューしてみました。あくまでこれは僕の顔の形、頭の大さ、耳の角度で聞いたレビューなので皆さんが購入されるときはあまり参考にならないかもしれません。